SHARE:

内戦下のスーダンで商業便運航、首都の空港に無事着陸


国内線として運航されたこの便は、国営航空会社スーダンエア(SUDANAIR)が運航し、東部の沿岸都市ポートスーダンを午前に出発して午後にハルツームに到着した。
2026年2月1日/スーダン、首都ハルツームの空港、商業便の到着を歓迎する人々(AP通信)

内戦で荒廃したスーダンの首都ハルツームの国際空港に1日、内戦開始以来2度目となる商業便が着陸し、長引く戦禍の中でわずかながら平常化への兆しが見え始めた。国内線として運航されたこの便は、国営航空会社スーダンエア(SUDANAIR)が運航し、東部の沿岸都市ポートスーダンを午前に出発して午後にハルツームに到着した。空港再開の動きは、戦闘で破壊されたハルツームの日常を取り戻す軍事政権の取り組みの一環である。

ハルツーム国際空港は2023年4月に軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との武力衝突が激化した初期段階で深刻な被害を受け、長く閉鎖されていた。2025年10月には民間航空会社の便が予告なく着陸したものの、定期便として商業便が到着したのは今回が2度目となる。RSFは空港再開を阻止すべくドローン攻撃を仕掛けたこともあり、軍が首都と空港の支配を取り戻すまでには困難を伴った。

ポートスーダンは紛争初期、政府が一時的に機能を移した都市で、今回の便の出発地として再び重要な役割を果たした。政府が首都に戻りつつある中、国営通信社SUNAは空港再開を「社会機能の正常化に向けた重要な一歩」と評価。住民の間でも航空路の復活に期待が高まっている。

スーダン内戦は2023年4月、国家の実権を巡る軍とRSFの対立が武力衝突に発展したことが発端で、以降ハルツームを含む複数地域が戦闘に巻き込まれてきた。国連によると、これまでに4万人以上が死亡し、実際の被害はさらに深刻であるとみられている。多数の市民が避難を余儀なくされ、国内外で大規模な人道危機が続いている。

国連や支援団体は14万人以上が家を追われたと報告し、飢餓・疾病の拡大といった二次的被害も深刻だと警告している。戦闘地域では今も断続的な衝突が続いており、平和への道のりは険しい。

軍政は他都市との空路の再確立を進める姿勢を示しているが、国全体の安全保障やインフラ復旧にはなお大きな課題が残る。住民の移動や物資輸送が円滑に進むようになることが期待される一方で、安定した航空ネットワークの確立には時間を要する見込みだ。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします