ケニア野党党首の国葬で群集事故、2人死亡、163人負傷
オディンガ氏は15日、訪問先のインドで心臓発作を起こし、亡くなった。
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ケニアの野党党首である故オディンガ(Rila Odinga、80歳)議員の国葬で群集事故が発生し、少なくとも2人が死亡、163人が負傷した。地元当局が17日、明らかにした。
それによると、現場は首都ナイロビ中心部のスタジアム。オディンガ氏の棺を一目見ようと集まった群衆が転倒し、大勢が下敷きになった。
オディンガ氏は15日、訪問先のインドで心臓発作を起こし、亡くなった。
オディンガ氏は最近、ルト(William Ruto)大統領と協定を締結。これにより野党が政府の政策決定に関与し、野党議員が閣僚に任命されることになっていた。
オディンガ氏は30年間にわたり5度大統領選に立候補。時には十分な支持を得て、多くの人が勝利の可能性を信じるほどだった。
2022年の選挙ではルト氏に僅差で敗れた。ルト氏の得票率は50.5%、オディンガ氏は48.5%であった。
現地メディアによると、式典後に棺の近くに集まった人々が押し合いになり、100人以上が将棋倒しになったという。
国境なき医師団(MSF)は声明で、少なくとも2人が死亡、163人が現場で治療を受け、うち34人が病院に搬送されたと述べた。
ケニア赤十字社も市内の病院に数十人の患者が搬送されたと声明を出した。
スタジアム近くの通りではオディンガ氏の支持者とみられる数十人と警察が衝突。現地メディアによると、略奪も確認されたという。
このスタジアムでは16日にも支持者と警察が衝突し、少なくとも3人が死亡、10人が負傷していた。