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▽サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた何万人もの移民がアフリカ北西部のモーリタニア、モロッコ、アルジェリア、セルビアからスペインを目指し出航する。
2025年1月23日/アフリカ北西部・スペイン領カナリア諸島、移民が使った船を調べる警察関係者(AP通信)

アフリカ北西部・スペイン領カナリア諸島に過去2日間で550人以上の移民がボートで到着した。スペイン当局が23日、明らかにした。

それによると、1隻のボートから1人の遺体が発見されたという。

人々の国籍は明らかになっていない。スペイン沿岸警備隊は声明で、「人々は数隻のボートに分かれてアフリカ北西部のモーリタニアから出航したとみられる」と述べた。

サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた何万人もの移民がアフリカ北西部のモーリタニア、モロッコ、アルジェリア、セルビアからスペインを目指し出航する。

スペイン内務省の統計によると、1月1~15日の間にスペインに海路で到着した移民は3409人。その大半がカナリア諸島への移民であった。昨年の同時期にもほぼ同数の移民が不法入国している。

昨年スペイン領に到着した移民は6万3970人、23年の5万6852人を上回った。そのうち4万6843人がカナリア諸島である。

カナリア諸島とアフリカ大陸北西部の最短距離はおよそ100キロ。この海域は取り締まりが厳しいため、多くの移民が数日から数週間かかる長旅を試みている。

大半の移民が利用するモーリタニアルートは極めて危険で、700キロ以上の長旅となる。

スペインのNGO「カミナンド・フロンテラス(Caminando Fronteras、CF)」は昨年末、24年1月1日~12月5日までの間に海路でスペインを目指した移民1万457人が死亡または行方不明になったと明らかにした。

その数は23年比で58%増加、過去最多を大幅に更新した。

今月初めにも沖合でボートが転覆し、少なくとも50人が死亡、そのうち44人がパキスタン人であった。

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