南スーダン大統領が軍司令官をまた解任、理由不明
解任の理由は不明。政府はコメントを出していない。
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南スーダンのキール(Salva Kiir)大統領が軍司令官を解任し、3カ月前に自身が解任した前任者を復帰させた。国営メディアが9日に報じた。
解任の理由は不明。政府はコメントを出していない。
国営メディアによると、解任された軍司令官は国防省の技術顧問に就任する予定。
キール氏は7月、軍司令官を説明なく解任していた。
同国では国軍とマシャール(Riek Machar)副大統領を支持する勢力による小競り合いが続いており、内戦が再燃するという懸念が高まっている。
首都ジュバでは先月、国家反逆罪などの罪に問われているマシャール氏らの裁判が始まった。
一部の専門家はマシャール派とキール派の緊張が急速に高まり、内戦状態に陥る可能性が高まっていると警告している。
3月初旬、北東部で国軍とマシャール派の民兵が衝突。国軍はこの攻撃により撤退を余儀なくされた。
キール氏はこれに激怒し、マシャール派の閣僚を含む複数の幹部を逮捕。3月末にはマシャール氏も逮捕した。
マシャール氏を含む高官数人は現在、自宅軟禁下に置かれている。マシャール氏の支持者の中には弾圧を恐れ、国外に逃亡した者もいる。
キール氏は先月、刑事告発を理由にマチャール氏の副大統領職を停止した。
マシャール氏ら8人は国家反逆罪、人道に対する罪、殺人、共謀、テロリズム、公共財産及び軍事資産破壊の罪に問われている。
マシャール氏は告発を否定。キール氏が権力を維持するために反対派を摘発していると非難している。
南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール氏の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。