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▽南アの鉱山では違法試掘が蔓延し、死亡事故が多発している。
2025年1月15日/南アフリカ、北西州郊外、違法鉱山の入り口(ロイター通信)

南アフリカの警察当局は15日、北西州の違法鉱山で行ってきた労働者の救出作業を終了すると発表した。

警察は声明で、数か月間にわたる救出作業の末、78人の遺体を収容し、246人を救助したと明らかにした。

この鉱山は最大都市ヨハネスブルグの南西約150キロに位置し、深さ2500メートル以上と推定されている。その内部では不法移民を含む多くの労働者が働いている。

警察は24年12月中旬時点で、この鉱山や周辺の様々な鉱山で1400人以上を逮捕したと報告。そのうち900人以上がモザンビーク、400人以上がジンバブエの不法入国者であった。

警察は8月、この鉱山を包囲し、不法移民を取り締まる取り組みの一環として、食料と水の供給を断った。しかし、裁判所は人権団体の訴えを受け、このやり方を違憲と裁定した。

その後、多くの労働者が自ら地上に上がり、警察に逮捕された。

警察は15日の声明で、「廃坑となった金鉱山での救出作戦を終了し、生存者全員を救出し、遺体もすべて回収したと考えている」と述べた。

それによると、78人の死亡が確認され、生存者は246人にのぼったという。地元の人権団体は犠牲者の多くが餓死もしくは脱水により死亡したと主張している。警察は犠牲者の死因を公表していない。

人権団体は昨年以来、100人を超える遺体や人骨がこの鉱山から運び出されていると主張しているが、真偽は不明だ。

警察は14日の会見で、「救助作業は来週まで続く」と述べていたものの、突然の打ち切りとなった。

南アの鉱山では違法試掘が蔓延し、死亡事故が多発している。その多くが不法移民とされ、当局に通報すると逮捕される恐れがあるため、公になっていない事故もあるという。

さらに、このような違法鉱山はギャングの管理下にあることが多く、支配権をめぐる抗争が後を絶たないとのこと。

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