南アフリカ25年5月インフレ率2.8%、中銀の目標値下回る
25年5月のインフレ率は前年同月比2.8%増、4月と変わらず、中銀の目標値(3〜6%)を下回った。
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南アフリカの先月の消費者物価指数(CPI)が中央銀行の目標値を下回り、市場の予想とほぼ一致した。国家統計局が18日、明らかにした。
それによると、25年5月のインフレ率は前年同月比2.8%増、4月と変わらず、中銀の目標値(3〜6%)を下回った。3月は2.7%であった。
ロイター通信のエコノミストは2.7~2.8%と予想していた。
南アフリカ準備銀行(中銀)は直近5回の金融政策決定会合のうち4回で金利を引き下げている。
中銀のクガニャゴ(Lesetja Kganyago)総裁は先月の会合で、「インフレ目標値の引き下げには財務省の承認が必要だが、議論は最終段階に入っている」と述べていた。
クガニャゴ氏は長年、経済の競争力を高めるために、インフレ率は低い方が望ましいと強調してきた。
しかし、財務省は蔓延する貧困と高い失業率を理由に、低いインフレ目標に消極的である。
インフレ率は24年8月以来、中銀の目標値を下回っている。中銀はこれを引き下げることで経済の競争力が高まると考えている。