南アフリカ中銀が利下げ、低インフレ目標へのコミットメント強化
金融政策決定会合の委員全員が引き下げを支持。インフレ目標へのコミットメントを強化したす。
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南アフリカ準備銀行(中銀)が29日、政策金利を0.25%引き下げ、7.25%に設定した。市場は据え置きと予想していた。
金融政策決定会合の委員全員が引き下げを支持。インフレ目標へのコミットメントを強化したす。
また中銀は今年と来年のインフレ率と経済成長の見通しを下方修正した。
地元メディアによると、5人の委員のうち1人は0.50%の利下げを提案していた。
25年4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.8%増、3月の2.7%をわずかに上回ったが、それでも中銀の目標値を下回っている。
中銀はインフレ率の目標値を3〜6%に設定している。
3月の前回会合以来、インフレ率は中銀の目標値を下回ったまま推移。連立与党内の国家予算を巡る対立もほぼ解決した。
中銀は25年の経済成長率予測を1.7%から1.2%に下方修正。今年のインフレ率予測も3.6%から3.2%に修正した。これは、通貨ランドの堅調な推移と世界的な原油価格の低下を反映したものである。
中銀のクガニャゴ(Lesetja Kganyago)総裁は長年、経済の競争力を高めるために、インフレ率は低い方が望ましいと強調してきた。
しかし、財務省は蔓延する貧困と高い失業率によるインフレリスクを理由に、低いインフレ目標に消極的である。