南アフリカで口蹄疫拡大中、ワクチン接種急ぐ

南アでは過去数ヶ月間、9州のうち5州で感染の拡大が報告されており、南東部クワズールー・ナタール州が特に深刻な被害を受けている。
南アフリカ、ヨハネスブルグ郊外の牧場(ロイター通信)

南アフリカ政府は6日、家畜伝染病の口蹄疫が拡大する中、ワクチン接種を推進していると明らかにした。

口蹄疫は「口蹄疫ウイルス」の感染による偶蹄類(牛、豚、羊、山羊等)の伝染病。成長した家畜での死亡率は低いものの、感染力が極めて強く、世界的に警戒すべき伝染病のひとつである。

南アでは過去数ヶ月間、9州のうち5州で感染の拡大が報告されており、南東部クワズールー・ナタール州が特に深刻な被害を受けている。

同国最大で世界有数の飼料場を運営するカランビーフはヨハネスブルグ郊外にある施設で口蹄疫を報告した。

この施設は毎日約2000頭の牛を屠殺しており、この隔離措置が牛肉の供給に影響を与える可能性がある。

政府は口蹄疫ワクチン90万回分以上を追加発注。第1陣は来週到着する見込みだとしている。

口蹄疫の発生により、中国、ナミビア、ジンバブエなどが南ア産牛肉の輸入を停止している。

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