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▽警察は数か月間にわたる救出作業の末、78人の遺体を収容し、246人を救助。約2000人が当局の管理下に置かれた。
2025年1月15日/南アフリカ、北西州郊外、違法鉱山の入り口(ロイター通信)

南アフリカ北西州の違法鉱山で多くの不法移民が拘束された事件について、警察当局は20日、首謀者と疑われる男が逃走したと明らかにした。

この鉱山はヨハネスブルグの南西約150キロに位置し、深さ2500メートル以上と推定されている。その内部では不法移民を含む多くの労働者が働いていた。

警察は数か月間にわたる救出作業の末、78人の遺体を収容し、246人を救助。約2000人が当局の管理下に置かれた。

警察によると、この違法鉱山を事実上運営していたとされるレソト国籍の男は1週間ほど前に救助され、その後、警察の隙をついて逃走した可能性があるという。

警察は声明で、「警察官が逃走をほう助した可能性がある」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

警察によると、容疑者は地元で「タイガー」と呼ばれ、地下で起こったとされる死、暴行、拷問に関与したと疑われている。

警察が拘束した約2000人の大半が不法移民であった。

警察はタイガーが不法移民を奴隷のように扱い、採掘を強要し、拒否する者を拷問したり、殺害した可能性があるとみて捜査している。

AP通信は関係者の話しとして、「タイガーは拘置所に移される予定であったが、移送中に姿を消した」と伝えている。

それによると、タイガーは現場から拘置所に向かう途中で行方不明になったという。警察が移送していたかどうかは分かっていない。

警察は声明で、「タイガーは他の移民が収容されている病院、警察署、拘置所、どこにもいないことが明らかになった」と述べている。

警察は昨年8月、この鉱山を包囲し、不法移民を取り締まる取り組みの一環として、食料と水の供給を断った。しかし、裁判所は人権団体の訴えを受け、このやり方を違憲と裁定した。

その後、多くの労働者が自ら地上に上がり、逮捕された。

人権団体は昨年以来、100人を超える遺体や人骨がこの鉱山から運び出されたと主張しているが、真偽は不明だ。

南アの鉱山では違法試掘が蔓延し、死亡事故が多発している。その多くが不法移民とされ、当局に通報すると逮捕される恐れがあるため、公になっていない事故もあるという。

さらに、このような違法鉱山はギャングの管理下にあることが多く、支配権をめぐる抗争が後を絶たないとのこと。

一部の地元メディアはタイガーが地元のギャングと共謀して不法移民を働かせていた可能性があると報じている。

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