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▽シロサイは国際自然保護連合(IUCN)の準絶滅危惧種に、クロサイは絶滅危惧種に指定されている。
南アフリカ、クルーガー国立公園のクロサイ(ロイター通信)

南アフリカ政府は6日、2024年のサイ密猟数が23年から16%減少したと明らかにした。

それによると、24年に国内で密猟されたサイは420頭、23年は499頭であった。

シロサイは国際自然保護連合(IUCN)の準絶滅危惧種に、クロサイは絶滅危惧種に指定されている。

その角(犀角、さいかく)はアジアの一部地域で漢方薬として利用され、取引価格は金やコカインに匹敵すると伝えられている。

南アフリカの国立公園には世界のクロサイの個体数のほぼ半分が生息している。シロサイの個体数も世界一だ。

政府は声明の中で、「420頭のうち320頭は国有地で、100頭は私有地の公園、保護区、農場で密猟された」と明らかにした。

また政府は密猟被害が最も多かった南東部クワズールー・ナタール州での除角プログラムが前年比減少の一因であるとした。

政府によると、世界的に有名なクルーガー国立公園では最近、サイの密猟が増加しているという。

クルーガー国立公園では昨年88頭のサイが密猟され、2023年の78頭から増加した。

隣国ナミビアは6日、昨年サイの密猟が増加し、2023年の69件から83件になったと明らかにした。

国際サイ財団(IRF)によると、20世紀初頭のサイの生息数は約50万頭。24年時点の生息数は約2万8000頭となっている。

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