◎東部ジョングレイ州の郊外にあるミンマカン医療クリニックはこの地域の住民や難民20万人以上に医療を提供している。
国連が資金を提供する南スーダンの医療機関が閉鎖の危機に直面している。
国連によると、東部ジョングレイ州の郊外にあるミンマカン医療クリニックはこの地域の住民や難民20万人以上に医療を提供しているという。
このクリニックの近くには2013年に勃発した内戦の難民キャンプがある。人権団体はそこで生活する妊婦の命が危険にさらされると警告している。
国連は今年、資金不足を理由にこのクリニックへの支援を停止すると表明した。クリニックの関係者によると、国連の支援がなければ運営継続は困難だという。
AFP通信の取材に応じた女性は、「この病院が閉鎖されれば、ここで生活する人々は大変なことになる」と語った。「この病院には何回も助けられました...」
国連は妊産婦と乳児の死亡率を抑えるためにクリニックを支援してきた。多くの人権団体がクリニックの閉鎖に懸念を表明し、過去10年の成果が雲散霧消するのではないかと心配している。
この地域の難民キャンプを支援している団体はSNSに、「クリニックが閉鎖されれば、多くの死者が出る」と投稿し、国連に支援継続を呼びかけた。
この地域の妊婦は以前は自宅で出産していたが、今ではこのクリニックで助産婦の支援を受けることができる。
世界保健機関(WHO)によると、南スーダンの2019年の妊産婦死亡率は出産10万人当たり789人。