◎与党と武装勢力を含む野党は2018年に和平協定を結んだものの、民主的な選挙の実施に向けた取り組みは遅々として進まず、現在に至る。
2022年9月13日/ケニア、首都ナイロビ、南スーダンのキール大統領(Brian Inganga/AP通信)

南スーダンの与党は7日、2024年末に予定されている同国初の選挙でキール(Salva Kiir)大統領を候補に擁立すると発表した。

キール氏は2011年の独立以来、同国の大統領を務めている。

石油資源の豊富な南スーダンはスーダンから独立するも、キール氏に忠実な組織がマシャール(Riek Machar)副大統領の組織に攻撃を仕掛け、内戦状態に陥った。

内戦の犠牲者は数十万人と推定されている。

政府と武装勢力を含む野党は2018年に和平協定を結んだものの、民主的な選挙の実施に向けた取り組みは遅々として進まず、現在に至る。

与党「スーダン人民解放運動」は6日遅くに指導者会議を開き、2024年末に予定されている大統領選の候補にキール氏を擁立すると発表した。

政府報道官はツイッターに声明を投稿している。「我々は国民を裏切らず、あきらめず、どんな困難にも立ち向かい、最後まで戦い続けると誓います」

地元メディアによると、大統領選に立候補を表明したのはキール氏が初めて。キール氏の政敵であるマシャール氏も立候補するとみられる。

マシャール氏は2013年末、意見の相違から人民解放運動を離脱し、5年にわたる内戦の発端となった軍部の分裂を引き起こした。

西側諸国は公正な選挙を速やかに行うよう繰り返し要請している。

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