◎南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール大統領氏に忠実な組織がマシャール副大統領の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。
南スーダンのキール大統領(右)とマシャール副大統領(ロイター通信)

アフリカ東部・ケニアのルト(William Ruto)大統領が6日、訪問先の南スーダンキール(Salva Kiir)大統領と会談した。

ルト氏はキール氏に対し、停滞している和平協議を2週間以内に再開し、すべての未解決事項を解決するよう要請した。

南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール(Riek Machar)副大統領の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。

マシャール氏の陣営は7月、調停者が提示した案が2018年に成立した和平合意に基づいていないとして、協議を一方的に打ち切った。

この和平合意はまだ完全に履行されていない。政府は2023年12月に予定されていた選挙を2025年に延期している。

両陣営による和平協議は今年5月から始まった。

しかし、マシャール陣営は政府が令状なしで市民の拘束を可能にする治安法を7月に施行したことなどを受け、協議から離脱した。

欧米の特使や人権団体もこの法律が恣意的な逮捕や脅迫につながる恐れがあるとして、深刻な懸念を表明している。

南スーダンは隣国スーダンに原油を輸出していたパイプラインの損傷により、その収益を失った。これにより、ほぼすべて公務員が1年近く無休で働く事態となっている。

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