◎調印式には外交官や市民団体も出席。合意の詳細は明らかにされていない。
南スーダン政府と反政府勢力が16日、ケニアの首都ナイロビで「和平のためのコミットメント宣言」に署名した。
調印式には外交官や市民団体も出席。合意の詳細は明らかにされていない。
ケニア外務省はこの合意について、「紛争当事者による暴力と敵対行為を終わらせることを約束したものであり、進行中の和平交渉を大きく前進させると期待している」と称賛した。
南スーダンのキール(Salva Kiir)大統領は交渉を仲介するケニアのルト(William Ruto)大統領に謝意を示し、マシャール(Riek Machar)副大統領とも握手を交わした。
南スーダンは独立から2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール派に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は30万~40万人と推定されている。
政府と反政府勢力による小競り合いは和平合意後も続き、数千人が死亡、数十万人が国外に逃亡した。
現地メディアによると、今回署名された宣言はケニア軍の元総司令官が起草したという。
同国は2023年2月までに総選挙を行う予定だったが、同年8月に日程を変更。その後、今年12月に再延期した。
選挙を行えるかどうかは和平合意が履行されるかどうかにかかっている。報道によると、一部地域では政治的・民族的な争いが絶えず、暴力に発展しているという。