◎第2四半期の失業者数は約840万人。2014年の520万人から300万人以上増加した。
南アフリカの24年第2四半期(4~6月)の失業率が第1四半期(1~3月)の32.9%から0.6ポイント上昇し、33.5%となった。統計局が12日、明らかにした。
南アはアフリカ大陸をリードする国のひとつだが、不況、パンデミック、ウクライナ戦争などの影響により、近年雇用の創出に苦労している。
統計局によると、第2四半期の失業者数は約840万人。2014年の520万人から300万人以上増加した。
第2四半期の就業者数は第1四半期から9万2000人減少し1670万人。最も雇用が減少した部門は貿易、農業、建設であった。
雇用が増加したのは製造業、サービス業、公益事業のみであった。
連立政権を率いるラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は低迷する経済の立て直しを最優先課題としている。
失業率は選挙の争点となり、与党・アフリカ民族会議(ANC)が過半数を失う一因となった。
統計局によると、雇用が最も減少したのは西ケープ州、ムプマランガ州、クワズールー・ナタール州であった。