◎容疑者は21歳の男で、氏名は公表されていない。
南アフリカで18日、女性6人の死体を遺棄したとして逮捕された容疑者がヨハネスブルグの裁判所に出廷した。
容疑者は21歳の男で、氏名は公表されていない。
報道によると、男は身元を隠すために顔に黒い布をかぶされた状態で裁判所に入ったという。
警察は先週、セックスワーカーの女性1人の失踪に関与したとして容疑者を逮捕し、その後の捜査でこの女性を含む6人の遺体を発見した。
遺体はヨハネスブルグの自動車修理工場に遺棄されていたと伝えられている。
警察によると、一部の女性は手を縛られた状態で死亡していたという。犠牲者は全員セックスワーカーとみられる。死因は明らかにされておらず、DNA検査が行われている。
AP通信によると、裁判所前に集まったセックスワーカーの団体と人権団体は容疑者にブーイングを浴びせ、顔にかぶせた布を取るよう求めたという。
連邦検察の報道官は18日、「DNA検査はまだ終わっておらず、結果が確定次第、被害者の家族に通知する」と説明した。
裁判所前に集まったデモ参加者はセックスワークの非犯罪化とセックスワーカーの保護を求めるプラカードを掲げていた。
デモを主催した人権団体の代表はAP通信の取材に対し、「セックスワーカーが活動する地域をより安全にする必要がある」と訴えた。「女性たちが活動する通り、地域、建物の安全、そしてセックスワークを非犯罪とする法律が施行されることを望みます」
南アフリカの法律は「売春または売春の斡旋」を禁じているものの、取り締まりはほとんど行われていない。地元メディアによると、全国のセックスワーカー数は12万~17万人と推定されている。