◎容疑者は昨年5月の刑務所火災で死亡したとみられていた。
南アフリカ、ヨハネスブルグ郊外の刑務所(Getty Images)

南アフリカ政府は13日、自らの死を偽装した脱獄犯、ベスター(Thabo Bester)容疑者がタンザニアから引き渡されたと発表した。

ベスター容疑者はフェイスブックを利用して女性を少なくとも2人レイプし、1人を殺害した罪で2012年に終身刑を言い渡された。

容疑者は昨年5月の刑務所火災で死亡したとみられていた。

しかし、警察は容疑者とみられる人物がヨハネスブルグで目撃されたという情報を受け捜査を開始。刑務所火災で死亡した遺体のDNAサンプルを調べた結果、別人であることが判明した。

警察当局は先月の声明で、「独房で見つかった黒焦げの遺体はベスター容疑者に殺害された可能性がある」と報告していた。

ラモラ(Ronald Lamola)法相は先週、ベスター容疑者が恋愛関係にあるとされるモザンビーク人の女性とともに、タンザニアで逮捕されたと発表した。

タンザニア当局は13日、ベスター容疑者と女性を南アに引き渡した。

ラモラ氏は13日の記者会見で、「ベスターはヨハネスブルグの拘置所に移送され、数日中に裁判所に出頭する」と述べた。

またラモラ氏はタンザニア政府に謝意を示した。

女性は20日に出廷し、逃亡をほう助した罪で起訴される予定だ。

女性の父親は今週、ベスター容疑者の独房で遺体となって発見された男の殺害に関与したとして殺人罪で起訴されている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク