◎国会は14日午後のセッションで大統領と副大統領を選出する。
南アフリカのラマポーザ大統領(Getty Images/AFP通信)

南アフリカの国会で14日、新連立政権と大統領を選出するセッションが始まった。

地元メディアによると、ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領はまもなく再選出される予定。

国会は午後の第2部で大統領と副大統領を選出する。「与党・アフリカ民族会議(ANC)」は他政党の連立交渉で合意に達し、新政権を発足させることになる。

ANCは5月29日の総選挙(下院、定数400)で159議席、白人主体で親欧米の「民主同盟(DA)」が87席、ズマ(Jacob Zuma)前大統領率いる「民族の槍(MK)」が58議席、急進左派の政党「経済的解放の闘士(EFF)」が39議席を獲得した。

ANCは1994年のアパルトヘイト廃止後に政権を握って以来、初の過半数割れとなった。

ラマポーザ氏は5年間の任期中、様々な政策を打ち出し、ある程度の経済成長を達成。しかし、同国の失業率は30%台で高止まりし、個人消費は伸び悩み、インフレも加速。国営電力会社による計画停電が常態化するなど、数多くの問題を抱えている。

一方、ズマ氏のMKは今週、選挙管理委員会が総選挙で票を操作したと主張し、憲法裁判所に異議を申し立てた。

MKは今回のセッションにも参加せず、有権者に抗議デモを行うよう呼びかけている。

ラマポーザ氏は閣僚人事を明らかにしておらず、まもなくその詳細が明らかになる予定だ。

ANCは13日、DAを含む野党との連立交渉で合意に達したと発表した。

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