◎メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、ヘロインに取って代わり、東南アジア・中東・西欧の主要な違法薬物となった。
南アフリカの捜査当局がメタンフェタミンの製造所を摘発し、メキシコ人2人を含む4人を逮捕した。当局が20日、明らかにした。
それによると、当局は北部リンポポ州郊外の集落を捜索し、麻薬密売組織の製造所を発見。家宅捜索を行い、メタンフェタミンの結晶や大量の化学薬品などを押収したという。
メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、ヘロインに取って代わり、東南アジア・中東・西欧の主要な違法薬物となった。
当局によると、製造所は広大な農場の敷地内に隠されていたという。
リンポポ州は同国の最北端に位置し、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビークと国境を接している。
州警察の広報担当はロイター通信の取材に対し、「捜査当局はメスの結晶を含む違法薬物や、その製造に使われる大量の化学薬品を発見・押収した」と語った。
また報道官は「メキシコ国籍の2人を含む4人が逮捕された」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
専門家によると、南ア国内で流通する麻薬の大半が中南米で製造されたものだという。
メキシコやコロンビアの麻薬カルテルがそれに深く関与しているとみられる。これらの組織は船の積み荷に麻薬を隠し、取引相手のいる国に流している。
今回押収された薬物がどこで製造されたものかは分かっていない。