◎南アフリカは世界で最も殺人率の高い国のひとつであり、銃乱射事件が相次いでいる。
南アフリカの警察当局は4日、東部の都市ダーバン近郊のホステル(簡易宿泊施設)に武装集団が乱入・銃を乱射し、8人が死亡、2人が負傷した発表した。
それによると、事件は3日未明に発生。ダーバン警察は現場で7人の死亡を確認し、4日に8人目の男性が亡くなったと明らかにした。
負傷した2人のうち1人は銃撃から逃れるためにホステルの窓から飛び降りた男性と伝えられている。
警察は声明で「重武装した男たちがホステルの一室に押し入り、銃を乱射した」と述べている。
この部屋にいた男性2人が無傷で救助されたようだ。
南アフリカは世界で最も殺人率の高い国のひとつであり、銃乱射事件が相次いでいる。
今年4月には南東部クワズール・ナタール州ピーターマリッツバーグの住宅で武装集団が銃を乱射し、13歳の少年を含む家族10人が殺害された。容疑者は捕まっていない。
東ケープ州で2月初めに発生した銃乱射事件では少なくとも10人が死亡。1月末に同州ポートエリザベスで発生した事件では8人が何者かに射殺された。
昨年7月には1週間のうちに国内各地のバーで銃乱射事件が3件発生し、22人が死亡した。
中央政府の統計によると、今年1〜3月の殺人事件の死者数は1日あたり約30人。同期間中に4000件以上の銃や弾薬の不法所持が確認された。