◎生き埋めになっている11人と電話などで連絡が取れたものの、救出には至っていない。
南アフリカ南西部ジョージ市で建設中の5階建てのビルが倒壊した事故について、救助隊は7日、これまでに作業員6人の死亡を確認し、少なくとも48人が瓦礫の下敷きになっていると明らかにした。
事故は南岸のケープタウンから東に約400キロほど離れたジョージ市中心部で6日の午後2時過ぎに発生。市役所の鄰で建設されていたビルが突然倒壊した。
救助隊によると、生き埋めになっている11人と電話などで連絡が取れたものの、救出には至っていないという。
作業員の1人は倒壊後、妻に電話をかけ、助けを求めた。
救助隊はその男性がいる位置を特定したものの、瓦礫の撤去が難航し、救出できずにいる。
地元メディアによると、これまでに21人が救出され、うち11人が重傷だという。それ以上の詳細は明らかになっていない。
ジョージ市の広報担当は声明で、「これまでに6人の死亡が確認され、少なくとも48人が瓦礫の下敷きになっている」と明らかにした。
また報道官は「行方不明者の数は暫定値であり、増減する可能性がある」と述べた。
地元テレビ局が報じた防犯カメラ映像には6日の午後2時9分にビル本体と金属足場が突然倒壊し、砂煙が上がる様子が映っていた。
西ケープ州政府は声明で、「消防・警察・陸軍が24時間体制で救助・捜索作業に当たっている」と報告した。
ビルが倒壊した原因は明らかになっておらず、警察が捜査している。一部メディアはビルの所有者と工事を請け負った業者の関係者が事情聴取を受けていると報じた。