◎最大都市ヨハネスブルク郊外のバーで発生した銃乱射事件では15人、港湾都市ピーターマリッツバーグのバーでは4人が射殺された。
南アフリカ政府は12日、週末の銃乱射事件に関与したとされる容疑者2人を逮捕したと発表した。
最大都市ヨハネスブルク郊外のソウェトのバーで9日深夜に発生した銃乱射事件では15人、港湾都市ピーターマリッツバーグのバーでは4人が射殺された。
ソウェトの事件は複数人、ピーターマリッツバーグの事件は男2人の犯行と伝えられている。容疑者たちは店内にいた客を無差別に撃ったとみられる。
内務省は声明で容疑者を2人逮捕したと説明したが、氏名やこの2人がどちらの事件に関与したかは明らかにしなかった。
同省の報道官はAFP通信の取材に対し、「警察は2人がピーターマリッツバーグの事件に関与したと考えている」と述べた。
初期捜査によると、ソウェトの事件にはAK-47(旧ソ連の自動小銃)が使用され、複数人が関与したとみられるという。
世界で最も暴力的な国のひとつである南アフリカではギャング関連の事件が後を絶たず、それらのほとんどにアルコールとドラッグが関係している。
ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は10日の声明で、「一般市民を狙った暴力的な犯罪を決して許さない」と述べ、事件に関与した者を1人残らず逮捕すると約束した。