◎マガシュレ氏は州知事を務めていた時代に1300万ドル以上の公金を不正流用したとして告発され、裁判にかけられている。
南アフリカの与党・アフリカ民族会議(ANC)は12日、前党書記長のマガシュレ(Ace Magashule)議員を除名した。
マガシュレ氏は汚職、資金洗浄(マネーロンダリング)、詐欺などで起訴され、2021年に職務停止処分を受けていた。
これはANCの党規約に基づくものであり、刑事告訴に直面している者は党の指導的立場から退く必要がある。
しかし、マガシュレ氏は当時、職務停止処分を拒否し、ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領に異議を申し立てる書簡を提出した。
この結果、ANCは党規約を守らず、謝罪も拒否したマガシュレ氏を不正行為で告発した。
マガシュレ氏は州知事を務めていた時代に1300万ドル以上の公金を不正流用したとして告発され、裁判にかけられている。
ANCによると、国会の規律委員会は当時、マガシュレ氏による4つの党規則違反を認め、命令に従うよう求める書簡を送ったという。しかし、マガシュレ氏は態度を改めなかったようだ。
マガシュレ氏はラマポーザ氏の政敵であるズマ(Jacob Zuma)前大統領に近いとみられており、この処分により、昨年12月に行われたANC会議への出席を禁じられた。
ズマ氏は1999年に締結した10億ドル以上の武器取引に関連する汚職容疑などに問われている。この不正はズマ氏が大統領に就任する前のものである。