◎現場はヨハネスブルグの北東約360キロに位置するムプマランガ州郊外の農場。
南アフリカ、ヨハネスブルグ(Getty Images)

南アフリカ警察は26日、ムプマランガ州の秘密軍事施設を捜索し、リビア国籍の95人を逮捕したと発表した。

それによると、現場はヨハネスブルグの北東約360キロに位置するムプマランガ州郊外の農場。

国家警察の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「リビア人たちは警備員の訓練を受けるためにビザを取得し、入国していた」と書き込んだ。

警察によると、リビア人たちは重火器を含む武器の訓練を受けていたという。

国営テレビが報じた映像には迷彩柄の服を着た数人と、大きな緑色のテントが映っていた。

それによると、農場の所有者も拘束され、取り調べを受ける予定。

AP通信は当局者の話しとして、「ムプマランガ州の他の2つの町にも同じような軍事施設があるという情報を得ており、捜査を進めている」と報じた。

ムプマランガ州はモザンビークおよびスワジランドと国境を接している。地元メディアによると、同州には不法移民の拠点が複数あるとみられる。

警察は今回逮捕した95人の身元を明らかにしていない。

国営テレビは警察筋の話しとして、「営利目的で銃器、迫撃砲、ロケットランチャーなどを製造もしくは訓練に使用した疑いで捜査している」と報じた。

国家警察の報道官は、「彼らが我が国の領土で軍事訓練を行っていた理由を明らかにする」と強調した。

警察によると、今回の摘発は2日前に始まったという。リビア人たち4月から同国に滞在していた。95人全員がビザを取得していたかどうかは分かっていない。

ムプマランガ州政府は声明で、「95人は全員リビア人であることが確認され、現在当局の取り調べを受けている」と述べた。

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