◎政府は2年前、経済的苦境を理由に大統領選を延期していた。
アフリカ東部・ソマリアの係争地ソマリランドで13日、4回目の大統領選が行われた。
中心都市ハルゲイサの投票所には長蛇の列ができた。現地メディアによると、全国2000以上の投票所で100万人以上が投票したとみられ、約30人の国際選挙団が監視したという。
政府は2年前、経済的苦境を理由に大統領選を延期していた。
アブディ(Muse Bihi Abdi)大統領はソマリランドの国際的承認を推進してきた7年間の任期を終え、2期目を目指している。
アブディ氏は投票所で記者団の取材に応じ、「全ての国民が平和的に投票し、それを平和的に集計し、結果を公表することが重要だ」と語った。
2人の野党候補は民主改革、結束、市民グループを含む統合政府の発足を公約に掲げている。
ソマリランド(旧イギリス領)は1991年にソマリア(旧イタリア領)から独立。国連は同国の独立を承認していないが、台湾は2020年に外交関係を結び、米国を含む10カ国がハルゲイサに駐在員事務所、ケニアとエチオピアは外交使節団の公館を設置している。
ソマリアはソマリランドを自国の領土の一部とみなしている。