◎少なくとも28人が負傷、死者は確認されていない。
2022年4月2日/ソマリランド、首都ハルゲイサの市場で発生した火災(Getty Images/AFP通信)

ソマリランドの首都ハルゲイサの市場で大規模火災が発生し、数百の店舗が消失した。

消防当局によると、火災は1日の20時頃に発生し、夜明け前にほぼ鎮火したという。これまでに少なくとも28人が負傷、死者は確認されていない。

ハルゲイサの市長は2日、「消防士は火災を食い止めるために最善を尽くしたが、市場の通路は狭く、消火に苦労した」と記者団に語った。

火元は明らかにされていない。

アフリカニュースによると、ワヒーン市場には約2,000の店舗や露店が軒を連ねていたという。ハルゲイサ商工会議所の会長はソーシャルメディアに、「市場は市の経済の40〜50%を占めていた」と投稿した。

アフリカニュースの取材に応じたソマリランドの実業家であるモハメド氏は、「この火災で約20万米ドル(2,400万円)を失った」と明らかにした。「炎は恐ろしい勢いで燃え広がり、市場を焼き尽くしてしまいました...」

同国のアブディ大統領は声明で、「政府は緊急支援に100万ドル(約1.2億円)を拠出する予定である」と述べた。

ワヒーン市場は同国内で最も活気のある青空市場で、1日の利用者は数万人と伝えられている。

またワヒーン市場では多くの貧困層が野菜や果物などを売り、生計を立てていた。

ソマリランドは1991年にソマリアから独立して以来、高失業率に悩まされており、若者の失業率は60~70%と推定されている。市場は若者の生活を支える生命線のひとつだった。

国連加盟国はソマリランドの独立を承認していないが、台湾は2020年に外交関係を結び、米国を含む10カ国が首都ハルゲイサに駐在員事務所、ケニアとエチオピアは外交使節団の公館を設置している。

2022年2月9日/台湾、台北の政府庁舎、蔡英文 総督とソマリランドのカイード外相(Taiwan Presidential Office/AP通信)
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