▽政府とイスラム過激派組織アルシャバーブは戦争状態にあり、首都モガディシオの近郊でも激しい戦闘が報告されている。
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アフリカ北部・ソマリアのバレ(Hamza Abdi Barre)首相が27日、内閣改造を行い、新国防相、外相、第2副首相を任命した。
首相府はフェイスブックにバレ氏の声明を投稿。イスラム過激派の反乱を食い止める取り組みの一環として、政府を一部再編したと述べた。
国防相には外相と国家安全保障長官を歴任したアフメド(Ahmed Moallim Fiqi Ahmed)氏が選出された。
政府とイスラム過激派組織アルシャバーブは戦争状態にあり、首都モガディシオの近郊でも激しい戦闘が報告されている。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。
専門家によると、アルシャバーブは一時、モガディシオュから50キロほどしか離れていない複数の町や集落を占領。モガディシオが標的になる恐れが高まった。
国軍はその後、これらの町や村を奪還したが、アルシャバーブは地方で前進を続けているとされる。
国軍は米国を含む国際社会の支援を受け、22年に対テロ作戦を本格化。それ以来、数十の町や集落を奪還したと報告している。
バレ政権は2週間前、自国軍と米アフリカ軍(USAFRICOM)の合同部隊による空爆を実施し、アルシャバーブの戦闘員12人を殺害、その武器を運搬していた貨物船を破壊したと明らかにした。
アルシャバーブはその前日、国軍の主要拠点となっている戦略的な町を攻撃したと発表。この町はモガディシオの北方約240キロに位置する。