◎ファルマージョ大統領の任期は昨年2月に満了したが、議会選が遅れて影響で1年以上留任した。
ソマリアのモハメド・アブドラヒ・モハメド・ファルマージョ(Mohamed Abdullahi Mohamed Farmajo)大統領は9日、大統領選への立候補を表明した。
選挙を運営する議会委員会は先週、5月15日に大統領選を行うと発表した。
ファルマージョ大統領の任期は昨年2月に満了したが、議会選が遅れた影響で1年以上留任し、多くの批判を集めた。
大統領選には2人の元大統領を含む複数の候補が立候補する予定で、厳しい争いになると予想されている。
ソマリアの選挙システムは複雑で、3万人近い氏族代表が下院議員275人を選び、上院議員は州議会の投票で選出される。その後、上下両院の議員が新大統領を選出する。
米国を中心とする西側の支援国は選挙プロセスを速やかに完了するよう繰り返し求めており、一連の遅延がイスラム過激派組織アル・シャバブなどとの戦いに影響を与えていると警告している。
ソマリアは世界で最も危険な国のひとつであり、アフリカ連合・EU・米国連合軍はアルカイダ、アル・シャバブ、アルヒジュラ、ムジャヒディン、イスラム国(ISIS)、ソマリアのイスラム国などのジハード組織と対峙している。
泥沼化した内戦が終結する見通しは全く立っていない。