◎バレ氏は全会一致で選出され、宣誓した。
ソマリアの国会は25日、バレ(Hamza Abdi Barre)氏(48)を新首相に任命した。
地元メディアによると、バレ氏は全会一致で選出され、宣誓したという。これで待ち望まれた新政権樹立と平和への道筋がついた。
バレ氏は演説で、「平和・和解・民主主義を確立するというモハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領のモットーに沿った、総括的かつ質の高い新政府を形成する」と語った。
新内閣は迫りくる食料危機やイスラム過激派組織アル・シャバブを含むジハード主義者によるテロ攻撃など、多くの難題を抱えることになる。
モハムド氏は先月の大統領選で勝利し、今月初めに就任した。
モハムド氏はバレ氏が選出されたことについて、「新政権は治安を改善し、経済を活性化させ、国民に基本的なサービスを提供するという野心的な政策プログラムを持っている」とツイートした。
ファルマージョ(Mohamed Abdullahi Mohamed Farmajo)前大統領がもたらした政治危機は内戦をさらに悪化させると懸念されたが、モハムド氏とバレ氏は西側諸国の支援を受けながら問題をひとつずつ解決できると期待されている。
モハムド氏は元学者で2012年~2017年まで大統領を務めたが、当時の政府は汚職と内紛に悩まされた。
バレ氏はモガディシュの大学で講師として働き、モハムド氏の政党で書記長などを務め、昨年末に初当選を果たした。