◎イスラム過激派組織アルシャバーブのメディア部門がウェブサイトに犯行声明を投稿した。
ソマリア政府は22日、イスラム過激派組織アルシャバーブがバナディール州の政府事務所を襲撃し、市民5人を殺害したと発表した。
州の医療当局者はAP通信の取材に対し、「これまでに16人が病院に搬送した」と語った。
地元メディアによると、アルシャバーブのメディア部門がウェブサイトに犯行声明を投稿したという。
バナディール州の州都は首都でもあるモガディシオ。攻撃を受けたのはモガディシオの大統領府から数キロの地点に位置する政府事務所のひとつ。
事務所の職員によると、攻撃は自爆テロで始まり、その後、武装集団が建物に侵入し、警備員と銃撃戦を繰り広げたという。職員の大半は救助された。
アルシャバーブの戦闘員は逃亡したと伝えられている。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。
アルシャバーブはシャリア(イスラム法)に基づく国家の建設と、東アフリカに駐留する外国軍の撤退を求め、ソマリア軍だけでなく、ケニアの首都ナイロビや米軍の軍事基地などにも攻撃を仕掛けている。
戦闘員数は数千人と推定されているが、正確な数は不明。東アフリカの広い範囲に拠点を持ち、主に地方都市で若者を勧誘している。