◎事件は2日夕方に発生。アルカイダ系組織アルシャバーブがラジオを通じて犯行声明を出していた。
ソマリア・首都モガディシオのビーチ沿いにあるホテルで発生した爆発と銃撃について、警察は3日、このテロ攻撃により32人が死亡、63人が負傷したと発表した。
事件は2日夕方に発生。アルカイダ系組織アルシャバーブがラジオを通じて犯行声明を出していた。
地元警察の報道官は記者団に対し、「掃討任務に当たった陸軍兵士1人が死亡、もう1人が負傷し、残りの死傷者は全員、民間人である」と語った。
このビーチはモガディシオの人気エリアであり、多くの市民が週末を楽しむため、金曜夜には特に賑わう。
AP通信の取材に応じた目撃者の男性は、「ホテルのすぐ横でベストを着た男が自爆するところを目撃した」と語った。
警察は2日遅くの声明で、「テロリストを無力化した」と報告していたが、何人がこの襲撃に関与したかは明らかにしていない。
一方、国営メディアは3日、モガディシオから40キロほど離れた道路で3日午前、路肩に設置されたIED(即席爆発装置)とみられる爆弾が爆発し、乗用車に乗っていた7人が死亡したと報じた。
警察はこの事件に関する声明を出していない。
2日にテロ攻撃を受けたホテル前のビーチは過去にもアルシャバーブの攻撃を受けたことがある。昨年の襲撃では少なくとも9人が死亡した。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつ。ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。