◎アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。
ソマリア中部ベレトウェインの検問所で爆発物を積んだトラックが爆発し、少なくとも18人が死亡、40人が重軽傷を負った。地元当局が23日、明らかにした。
それによると、負傷した40人のうち20人が重体。ベレトウェインの病院に搬送され、手当てを受けているという。
当局は重体の20人を首都モガディシオの病院に空輸するよう要請している。
ベレトウェインを含む中部地域は現在、陸軍による対アルシャバーブ掃討作戦の中心地になっている。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。
ソーシャルメディアで共有された写真には、炎に包まれる検問所とトラックが写っていた。
AP通信の取材に応じたベレトウェイン総合病院の責任者は、「当院に運び込まれた10人の死亡を確認した」と述べた。
地元メディアによると、アルシャバーブは今のところ犯行声明を出していないという。
APは爆発を目撃した男性の話しとして、「爆発物を積んだトラックは政府が管理する検問所に突っ込み、警備員が近づいた直後に爆発した」と伝えている。
中央政府は昨年、アルシャバーブとの全面戦争を宣言し、占領された領土の一部を奪還。同組織の資金源になっている金融ネットワークシステムの解体を試みている。
ソマリアに駐留するアフリカ連合(AU)軍の規模が徐々に縮小していく中、中央政府は米国を含む世界各国に同国の安全保障を担うよう繰り返し要請している。