◎ソマリア政府はアルシャバーブとの全面戦争を宣言し、組織本体だけでなく資金源やSNSアカウントなども攻撃の対象としている。
ソマリアの規制当局は30日、国際テロ組織アルカイダの系列組織であるアルシャバーブが運営する20のWhatsAppアカウントを閉鎖することに成功したと明らかにした。
それによると、アルシャバーブはこのアカウントで一般市民を恐喝・脅迫したり、テロ攻撃に利用していた可能性があるという。
当局はウェブサイトに掲載した声明で、「当局のサイバーセキュリティ部門がアルシャバーブの不正活動を特定、取り締まった」と明らかにした。
また当局はアルシャバーブに関連する約2500の電話番号を無効にしたとしている。
アルシャバーブはアルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、首都モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。
米政府はアルシャバーブをアルカイダ系列の最凶組織と評している。
ソマリア政府はアルシャバーブとの全面戦争を宣言し、組織本体だけでなく資金源やSNSアカウントなども攻撃の対象としている。
ソマリアに駐留する1万9000人規模のアフリカ連合(AU)平和維持軍は今後数カ月以内にソマリア政府に安全保障任務を引き継ぐことを目指し、段階的撤退を進めている。