◎戦闘は同国中央部の陸軍駐屯地がある州で発生した。
ソマリア陸軍の兵士(Getty Images)

ソマリア政府は22日、同国の遠隔地で陸軍がイスラム過激派組織アルシャバーブの攻撃を撃退し、テロリスト少なくとも18人を無力化したと発表した。

陸軍の報道官はAP通信の取材に対し、「地元の酋長を含む民間人少なくとも3人が聖戦士のテロ攻撃に巻き込まれ死亡した」と語った。

それによると、戦闘は同国中央部の陸軍駐屯地がある州で発生したという。

APは目撃者の話しとして、「テロリストは駐屯地を占拠し、武器を奪い、軍用車を破壊した」と報じている。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラも「アルシャバーブは22日早朝に駐屯地を含む町全体を掌握し、陸軍を追い出した」と伝えた。

またアルジャジーラはこの戦闘で民間人数人が死亡し、行方不明になった者もいるとした。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、首都モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。

政府は数カ月前にアルシャバーブから農村部の領土を一部奪還したと伝えられている。

モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領は昨年、アルシャバーブとの「全面戦争」を宣言。米国やアフリカ連合(AU)と連携して対テロ作戦を進めている。

ソマリアはテロだけでなく、ここ数十年で最悪の干ばつとも戦っている。国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は今月初めにソマリアを訪問した際、国際社会に同国への支援を強化するよう訴えた。

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