◎アル・シャバブは3日未明にアフリカ連合(AU)軍のブルンジ基地を襲撃したとされる。
2019年2月28日/ソマリア、首都モガデッシュ、アフリカ連合ソマリア移行ミッションの部隊(Getty Images/AFP通信)

ブルンジ政府は4日、ソマリアのアフリカ連合(AU)軍基地に配備されている部隊がイスラム過激派組織アル・シャバブの攻撃を受け、兵士10人が死亡したと発表した。

報道官によると、兵士25人が負傷、5人が行方不明となり、アル・シャバブの戦闘員20人の死亡を確認したという。

アル・シャバブは3日未明に首都モガディシュの北東約160kmに位置する村の中にあるAU軍のブルンジ基地を襲撃したとされる。

戦闘開始後、ブルンジ軍はAUに航空支援を要請し、ガンシップが対応にあたった。

地域司令部の責任者はAFP通信の取材に対し、「テロリストは自動車爆弾でフェンスを吹き飛ばし、銃撃戦が始まった」と説明した。

AFP通信はブルンジ軍関係者のコメントを引用し、「移行ミッションの監視員45人が死亡または行方不明になり、25人が負傷した」と報じた。

アフリカニュースも情報筋のコメント引用し、「暫定的な死者・行方不明者は大隊長を含む45人」と報じている。

一方、アル・シャバブはAU軍の兵士173人を殺害したと主張した。

ソマリア政府は4日の声明で襲撃を非難し、国際社会にソマリア軍とAU軍に対する支援を強化するよう呼びかけた。

AU軍は2011年の作戦でアル・シャバブを首都モガディシュから追い出すことに成功した。しかし、アル・シャバブを含むジハード組織は地方に多くの領土を持ち、モガディシュやその他の都市への攻撃を繰り返している。

ソマリアはモハメド大統領とロブレ首相の対立を含む政治危機に悩まされながらも新議会を発足させ、大統領選に向けた準備を進めている。選挙で選出された上下両院の議員は先月宣誓した。

国連安全保障理事会は3月末、ソマシア移行ミッションの期間を2024年末まで延長した。

2022年4月14日/ソマリア、首都モガディシュで開催された式典、宣誓する議員たち(Farah Abdi Warsameh/AP通信)
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