◎アルカイダとつながりのあるイスラム過激派組織「アル・シャバブ」はソマリア政府に対する攻撃を10年以上続けている。
ソマリアの現地メディアは3日、アルカイダとつながりのあるイスラム過激派組織アル・シャバブがアフリカ連合(AU)ソマリア移行ミッションの基地を攻撃したと報じた。
報道によると、テロリストは首都モガディシュの北東160kmに位置する村の中にあるAU基地を襲ったという。AP通信は目撃者の証言を引用し、「夜明け前に基地フェンスに車が突っ込み、爆発した」と報じた。
AFP通信の取材に応じた地元住民は、「爆発音の後に銃声が聞こえた」と説明した。「夜明けの祈りの準備をしている時に爆発音が聞こえ、その後、激しい銃撃戦が1時間以上続きました...」
国営メディアも攻撃があったことを確認し、基地にいたブルンジ軍の兵士がこれを撃退したと伝えた。
地域司令部の責任者はAFP通信の取材に対し、「テロリストはブルンジ軍基地を攻撃し、双方に死傷者が出たと報告を受けている」と述べた。詳細は分かっていない。
AFP通信によると、村の住民は避難を余儀なくされたという。ブルンジ軍はAUミッションの航空支援を受けたと伝えられている。
事件後、アル・シャバブが犯行声明を出した。
アル・シャバブはソマリア政府に対する攻撃を10年以上続けている。
AUミッションはアフリカ諸国の兵士約2万人、警察官、関係機関の職員で構成される。国連安全保障理事会は3月末、移行ミッションの期間を2024年末まで延長した。
ソマリアの新議会は大統領選に向けた準備を進めている。選挙で選出された上下両院の議員は先週宣誓した。
ソマリアの議会・大統領選は、昨年2月にモハメド大統領の任期が後継者不在の状態で満了し、その後、大統領とロブレ首相の権力闘争に発展した影響などにより、1年以上延期された