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ソマリア軍、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員29人殺害

国軍は昨夜から今朝にかけて、空爆を含む一連の軍事行動を展開した。
ソマリアの国連平和維持ミッション(Getty Images)

ソマリア政府は1月1日、同国南東部で実施した軍事作戦において、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員29人を殺害したと発表した。この作戦は国際的なパートナーとの連携の下で行われたとしている。

声明によると、国軍は昨夜から今朝にかけて、空爆を含む一連の軍事行動を展開した。この作戦ではアルシャバーブの戦闘員だけでなく、民間人に対するテロ攻撃に使用される恐れのある車両や武器も破壊したという。国防省は今回の攻撃により「テロ攻撃に使用される武器および兵器」が無力化されたと述べたが、具体的にどの国や組織が支援したかについては明らかにしていない。

アルシャバーブは2007年以降、中央政府の打倒を目指してきた主要な反政府武装勢力である。厳格なシャリア(イスラム法)に基づく統治を求め、頻繁に自爆攻撃や銃撃戦を実行しているほか、学校や市場、宗教施設など市民が集まる場所を標的とした暴力行為を繰り返してきた。

ソマリア政府は長年、アルシャバーブに対する軍事作戦を継続してきたが、治安情勢は依然として不安定だ。同組織は首都モガディシオをはじめ各地でテロ活動を展開しており、過去にはホテルや公共施設への大規模な襲撃事件が発生している。2025年3月には中部地域で複数の爆発と銃撃があり、20人以上が死亡した。

国防省は声明で、「テロとの戦いにおける安全保障協力、情報共有、作戦支援に対し、国際的なパートナーに深い感謝の意を表する」と述べた。この表現からは、空爆などの支援が外国軍や多国籍部隊によるものとみられるが、支援国についての詳細は示されていない。

アルシャバーブは依然として農村部や地方都市を拠点に抵抗を続けており、政府軍は連合国の支援を受けながら掃討作戦を強化している。過去の軍事キャンペーンでは同組織の戦闘員に大きな打撃を与える成果も報告されているが、同組織はソマリアの不安定な治安状況を背景に勢力を維持し続けている。

国防省の今回の発表は、ソマリア政府がアルシャバーブへの圧力を高めている中でのもので、国際社会との連携を強調する狙いもある。政府は今後も国際的な支援を受けつつ、同組織が市民社会や国家機構に与える脅威を削減するための軍事・治安対策を進める方針だ。

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