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▽海賊は18日、ソマリア東部沖を航行していたイエメン船籍の漁船を拿捕し、近くの港に曳航したとみられる。
アフリカ東部・ソマリア沖、銃を構える海賊(Getty Images)

アフリカ東部・ソマリアの海賊がイエメンの漁船を拿捕した。EUの海軍部隊アスピデスが19日、明らかにした。

それによると、海賊は18日、ソマリア東部沖を航行していたイエメン船籍の漁船を拿捕し、近くの港に曳航したとみられる。

ソマリア沖では10日前にもイエメンの漁船が海賊の攻撃を受けたばかり。EUの艦隊による海上作戦アタランタの部隊が海賊船を追跡し、その後、乗組員は全員救助された。海賊は現場から逃走した。

18日に拿捕された漁船の乗組員の安否は不明。アタランタが海賊の行方を追っている。

ソマリア沖で横行していた海賊行為は2011年をピークに減少していたものの、過去2年で新たな攻撃が何件か報告されている。

米国やEUなど、多くの西側諸国がソマリア沖で海上警備に当たっている。

世界銀行はソマリアの海賊が2005~12年にかけて、乗組員を人質にすることで3億4000万~4億1300万ドルを稼いだと推定している。

国連によると、ソマリア沖の海賊行為は世界経済に約70億ドルの損害を与えたという。

海賊の脅威は国際的なパトロールの強化、ソマリア中央政府の取り締まり強化、その他努力によって減少した。

しかし、ガザ紛争をめぐってイエメンの反体制派フーシ派が紅海で攻撃を開始したことによる治安の悪化もあり、海賊による攻撃は昨年、増加に転じた。

ソマリア沖では昨年、海賊によるシージャックが7件報告されている。

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