ソマリア刑務所包囲戦、襲撃者7人死亡、政府が発表
事件は4日に発生。現場は大統領官邸近くの刑務所とその周辺で、激しい爆発と銃撃戦が繰り広げられた。
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ソマリア・モガディシオの大統領官邸の近くにある刑務所で発生した襲撃事件について、政府は5日、テロリスト7人を殺害したと発表した。
事件は4日に発生。現場は大統領官邸近くの刑務所とその周辺で、激しい爆発と銃撃戦が繰り広げられた。
政府は声明で、「軍は6時間に及ぶ包囲戦を終結させ、テロリスト襲撃者7人全員を殺害した」と明らかにした。
また政府は「民間人や治安要員に死傷者は出なかった」と説明した。
爆発後、イスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出し、囚人を解放したと主張した。
政府は事件の数時間前、この近くの幹線道路に設置していた障壁と検問を解除したばかりであった。
国営メディアはアルシャバーブが情報機関の車両に偽装した車を使い、兵士がこれに気づいて攻撃を開始したと報じた。
幹線道路の障壁と検問所は政府が何年も前に設置したもので、多くの住民が交通や商業を妨げていると批判していた。
政府は声明の中で、刑務所から囚人が脱獄したという事実はないと強調した。
AP通信は病院関係者の話しとして、「銃声が収まった後、約25人の患者が市内の各病院に搬送された」と伝えている。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。
モガディシオはこの数カ月、地元民兵とアフリカ連合軍の支援を受けた政府軍が中部と南部のいくつかの地域からアルシャバーブ戦闘員を追い出したため、比較的穏やかだった。
米政府はアルシャバーブを「アルカイダ系列の最凶組織」と評している。