◎受刑者たちは小火器や手榴弾で武装し、刑務官に襲いかかった。
ソマリアの首都モガディシオの刑務所で銃撃戦があり、受刑者5人と刑務官3人が死亡、21人が負傷した。当局が13日、明らかにした。
それによると、受刑者たちは小火器や手榴弾で武装し、刑務官に襲いかかったという。
陸軍の報道官は声明で、「脱獄を阻止し、戦死した刑務官3人の勇気に敬意を表したい」と述べた。
受刑者が小火器や手榴弾を入手した経緯は明らかになっていない。
国営テレビは脱獄を阻止するために警察の特殊部隊が介入したと速報で報じた。
アルカイダ系組織アルシャバーブのテロ攻撃に慣れているモガディシオの市民は脱獄未遂を静かに見守っていた。
報道によると、脱獄未遂に関与した受刑者はアルシャバーブの戦闘員とみられる。同組織は犯行声明を出していない。
警察は受刑者が武器を入手した経緯を調査している。
モガディシオの刑務所で脱獄未遂が発生したのは今回が初めてではない。2020年に起きた同様の事件では受刑者が刑務官と衝突し、9人が死亡した。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつ。ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。