▽ギニア当局は首都コナクリで車両を押収し、大使館職員を拘束した。
西アフリカ・シエラレオネ政府は在ギニア・シエラレオネ大使館の車両からコカインとみられる違法薬物が入ったスーツケースが7個見つかったことを受け、駐ギニア大使を呼び戻した。現地メディアが16日に報じた。
それによると、ギニア当局は首都コナクリで車両を押収し、大使館職員を拘束したという。
シエラレオネ外務省は声明で、「大使はこの車両に乗っていなかったが、状況を明らかにするため、フリータウンに呼び戻された」と述べた。
また同省は大使が麻薬の密売に関与したという疑惑を否定した。
ギニア当局は押収したコカインの正確な量を明らかにしていないが、現地メディアによると、コカインと共に現金約2000ドルも押収されたという。
シエラレオネ外務省はギニア当局と緊密に連携し、麻薬犯罪に関与した者の責任を追及すると強調した。
シエラレオネ政府は昨年4日、薬物乱用による死者が急増しているとして、ドラッグ非常事態を宣言した。
同国では合成麻薬クッシュが大流行している。
クッシュはマリファナ、フェンタニル、トラマドール(強力な鎮痛剤)を混ぜたものであり、中毒性が極めて高い。フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。