◎反乱軍は昨年11月26日、首都フリータウンの陸軍兵舎、弾薬庫、刑務所、警察署を急襲し、治安部隊と衝突。クーデターを引き起こそうとしたが、失敗に終わった。
シエラレオネ政府は3日、昨年11月のクーデター未遂事件に関与したとされるコロマ(Ernest Bai Koroma)前大統領が起訴されたと発表した。
それによると、コロマ氏は国家反逆罪などの罪に問われている。
反乱軍は昨年11月26日、首都フリータウンの陸軍兵舎、弾薬庫、刑務所、警察署を急襲し、治安部隊と衝突。クーデターを引き起こそうとしたが、失敗に終わった。
中央政府によると、この銃撃戦で陸軍兵士14人、警察官1人、刑務官1人、警備員1人、民間人1人、反乱軍の兵士3人の計21人が死亡。クーデターに関与したとされる陸軍兵士ら50人以上が逮捕された。
検察は2日、陸軍兵士ら12人を国家反逆罪で起訴した。
コロマ氏は政界を引退しているものの、今も政界内で強い影響力を持ち、現職のビオ(Julius Maada Bio)大統領と対立する議員と何度も会談している。
ビオ氏は昨年6月の大統領選で再選を決めた。野党はこの選挙を「詐欺」「偽物」と非難し、有権者に抗議デモを呼びかけていた。
警察は昨年8月、フリータウンで暴動を計画したとして、軍幹部を含む数人を逮捕した。