◎西アフリカではこの数年、軍事クーデターが相次いでおり、シエラレオネも同じ状態になるのではないかという懸念が高まっていた。
2023年11月27日/シエラレオネ、首都フリータウンの通り(AP通信)

西アフリカ・シエラレオネの武装集団が首都フリータウンの陸軍兵舎と刑務所を襲撃した事件について、政府当局は28日、クーデター未遂という認識を示し、軍人13人と民間人1人を逮捕としたと明らかにした。

ビオ(Julius Maada Bio)大統領は26日のテレビ演説で兵舎が攻撃を受けたと述べ、全国に夜間外出禁止令を出した。

大統領府の報道官は記者団に対し、「反乱軍はフリータウンの陸軍兵舎と刑務所を急襲し、クーデターを引き起こそうとしたが、失敗に終わった」と語った。

それによると、治安当局は襲撃に関与したとされる兵士13人と民間人1人を拘束したという。

西アフリカではこの数年、軍事クーデターが相次いでおり、シエラレオネも同じ状態になるのではないかという懸念が高まっていた。

ビオ氏は6月の大統領選で再選を果たした。

フリータウンの市民は26日早朝、「市内で銃撃戦が起きている」「爆発音が聞こえた」とSNSに投稿。陸軍兵舎は大統領府の近くに位置し、多くの銃火器が保管されている。

大統領府の報道官は「陸軍兵舎に押し入った10数人が逃亡を続けており、行方を追っている」と明らかにした。

また報道官は刑務所から逃げ出した100人以上が自らの意思で刑務所に戻ったと述べた。

地元メディアによると、フリータウン郊外では28日にも何度か銃声が聞こえたという。

AP通信は国防当局者の話しとして、「襲撃に関与した者はフリータウンのどこかに潜伏しているものとみられる」と伝えている。

治安当局はフリータウンの外に続く道路に検問所を設置している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク