◎タンクローリーの周りに集まった人々はガソリンをすくい上げ、ペットボトルや容器に集めていた。
2021年11月6日/シエラレオネ、首都フリータウンのウェリントン地区(NDMA/AP通信)

11月6日、シエラレオネの首都フリータウンでタンクローリーが爆発し、少なくとも99人が死亡、100人近くが病院に搬送された。

国家災害管理局によると、爆発は5日遅くにウェリントン地区のガソリンスタンド近くで発生したという。爆発したタンクローリーはスタンドに入る直前に大型トラックと衝突したと伝えられている。

国家災害管理局の担当官は記者団に対し、「2人の運転手はタンクローリーが破損したことを受け、事故現場から離れるよう周辺住民に警告しました」と述べた。

爆発を目撃した住民はAFP通信の取材に対し、「タンクローリーの周りに集まった人々はガソリンをすくい上げ、ペットボトルや容器に集めていた」と語った。別の目撃者は、「タクシーの運転手がガソリンをすくい上げている時に爆発した」と述べた。

衝突事故から爆発までにかかった時間は数分と伝えられている。火元は特定されていない。ある目撃者は地元メディアに、「私もガソリンをもらおうと思ったが、爆発したのでやめた」と語った。

一方、当局者によると、100人近くが地域の病院に搬送されたという。ウェリントンのコンノート病院で負傷者を受け入れた看護師は地元メディアに、「少なくとも30人が重度の火傷を負っている」と述べた。

グラスゴーCOP26に出席中のジュリアス・マアダ・バイオ大統領は犠牲者に哀悼の意を表した。

モハメド・ジュルデ・ジャロー副大統領は病院を訪問した際、記者団に「国家災害管理局に負傷者とその家族を支援するよう命じた」と述べた。

爆発はタンクローリーと大型トラックだけでなく、他の車両や露店も巻き込んだと伝えられている。

国家災害管理局によると、遺体はフリータウンの中央遺体安置所に収容されたという。

フリータウンは人口約120万人の港湾都市で、近年いくつかの深刻な災害に直面した。今年3月にはスラム街で大規模な火災が発生し、80人以上が負傷、5,000人以上が避難を余儀なくされた。

2017年には大雨による土砂崩れが発生し、1,000人以上が死亡、少なくとも3,000人が住まいを失った。

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