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セイシェル大統領選、決着つかず決選投票へ

セイシェルはインド洋に浮かぶ115の島々からなる島国で、アフリカ大陸の東、マダガスカルの北東に位置している。
2025年9月27日/セーシェル、首都ビクトリアの投票所(AP通信)

西インド洋の島国セーシェルで9月27日に行われた大統領選挙について、選挙管理委員会は28日、候補2人による決選投票を来月行うと発表した。

公式結果によると、ラムカラワン(Wavel Ramkalawan)大統領の得票率は46.4%、野党候補のエルミニー(Patrick Herminie)氏は48.8%。どちらも当選に必要な過半数に届かなかった。

選管は声明で、「決選投票は10月9日から11日にかけて実施される」と述べた。

ラムカラワン氏は記者会見で、「野党候補との討論を希望する」と表明した。

エルミニー氏は、「国民が政府の国家運営に不満を抱いている」と指摘。決選投票での勝利を期待していると語った。

セイシェルはインド洋に浮かぶ115の島々からなる島国で、アフリカ大陸の東、マダガスカルの北東に位置している。人口は約12万人。首都はマヘ島にあるビクトリアで、国の政治、経済、文化の中心地である。公用語は英語、フランス語、セイシェル・クレオール語の三つで、多様な文化が共存している。

経済は主に観光業に依存しており、年間を通じて多くの観光客が訪れる。特に高級リゾートホテルが多く、ハネムーンやラグジュアリーな休暇の目的地として人気が高い。また、漁業や農業も一部経済を支えており、ツナの缶詰などの輸出も行われている。政府は近年、観光業への依存を減らすために情報通信技術や金融サービス分野の発展にも力を入れている。

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