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▽ソマリアにおけるISISの存在感は同国最大のイスラム過激派アルシャバーブに比べると小さいが、一部の専門家は同組織が活動を活発化させていると警告している。
アフリカ東部・ソマリア、プントランド自治政府の治安部隊(ロイター通信)

アフリカ東部・ソマリアプントランド自治政府がイスラム国(ISIS)の幹部を拘束した。国営メディアが3日に報じた。

それによると、この男は暗殺部隊の司令官とされ、北部のゴリス山地でプントランドの治安部隊(PSF)に投降したという。

トランプ(Donald Trump)米大統領は1日、米アフリカ軍(USAFRICOM)ソマリアのISIS拠点を空爆したとSNSに投稿。「ソマリアのISIS攻撃立案者やその他メンバーがいる隠れ家を空爆し、大勢を殺害した」と明らかにしていた。

ソマリアにおけるISISの存在感は同国最大のイスラム過激派アルシャバーブに比べると小さいが、一部の専門家は同組織が活動を活発化させていると警告している。

PSFは24年12月からゴリス山地でISIS掃討作戦を実施している。

専門家によると、ソマリアのISISは近年、外国人戦闘員の流入と歳入の向上により勢力を拡大し、同グループの世界的ネットワークの拠点のひとつになっているという。

ISISは24年12月に北部の軍事基地を攻撃。ブービートラップを仕掛けた2台の車両を使用したと主張している。

国営メディアはPSF関係者の話しとして、「暗殺部隊の司令官である容疑者が拘束されたことを確認した」と報じた。

プントランドは1998年、当時のソマリア暫定政府の承認に基づき、自治を宣言した。

ソマリアのISISは2015年に設立され、18年にISISの正式な同盟組織となった。

構成員は100~400人と推定され、政府高官、陸軍兵士や警察官、民間人、PSF、アフリカ連合ソマリアミッションの兵士、アルシャバーブの戦闘員などを標的にしている。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、首都モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。

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