セネガル政府、新たな経済成長戦略を発表、国債発行せず対応

セネガルは昨年、石油と天然ガスの生産を開始。その収益などを活用して財政を安定させ、インフラ整備などを進めるとしている。
アフリカ西部・セネガルのソンコ首相(Getty Images)

アフリカ西部・セネガルのソンコ(Ousmane Sonko)首相が1日、新たな経済成長戦略を発表した。

それによると、予算の90%を国内資金で賄い、新規国債は発行しないという。

セネガルは昨年、石油と天然ガスの生産を開始。その収益などを活用して財政を安定させ、インフラ整備などを進めるとしている。

同国は数十億ドルの債務を処理する必要がある。国際通貨基金(IMF)は一連の問題を受け、融資プログラムを凍結した。

ソンコ氏は首都ダカールの記者団に対し、「2025年から2028年までの間に、国家の債務を増やすことなく、4.6兆CFAフラン(約1.2兆円)の予算を確保できる」と語った。

公共支出の削減と収入の増加を目的としたこの計画は政府の債務を24年時点のGDP比12%から27年までに3%に縮小すると期待されている。

政府はたばこ税を70%から100%に引き上げ、ビザ(査証)取得時の手数料の徴収も開始。ビザ手数料は年間で600億CFAフラン(約154億円)を生み出すと予測されている。

ソンコ氏は演説の中で、石油と鉱業部門の契約の再交渉から8840億CFAフランを調達し、通信ライセンスの更新からさらに2000億CFAフランを調達すると予想していると述べた。

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