◎進行中のロシア・ウクライナ戦争も小麦や石油化学製品の価格高騰に拍車をかけた。
2022年3月27日/セネガル、首都ダカールの市場(africanews)

セネガルの現地メディアによると、隣国マリの国境が事実上封鎖された影響で市内の食料価格が急騰しているという。

首都ダカールの市場でもマリの国境が封鎖された影響で一部の日用品の流通が滞っているという意見が相次いで寄せられた。

西アフリカを統括するECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)と西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)は今年1月、マリにさまざまな経済・外交制裁を科した。

この結果、ECOWAS加盟国はマリの商品および、マリを通して他国の商品を輸入することができなくなった。

ダカールの商人はアフリカニュースの取材に対し、「セネガルにはない商品を取り扱っているが、それらは主にギニア、マリ、コートジボワールから輸入している」と語った。「ギニアとコートジボワールの商品はマリを通して輸入していました...」

マリと国境を接していない国の物価も上昇している。

ナイジェリア、ガンビア、ギニア、ブルキナファソなど、西アフリカの他の国々でもガソリン代や穀物類の価格が軒並み上昇している。ブルキナファソもECOWASの制裁下に置かれているため、貿易を制限されている。

セネガルのイスラム教徒はコロナの大流行により、2年連続でラマダン関連のイベントを中止した。今年は実施される予定だが、ラマダンに欠かせない大麦粥なども価格高騰の影響を受けており、イスラム教徒を悩ませている。

また進行中のロシア・ウクライナ戦争も小麦や石油化学製品の価格高騰に拍車をかけた。

ダカールで食料品店を営む男性はアフリカニュースに、「政府は食料価格を抑える措置を発表したが、市場には何のフォローもない」と語った。「この状況でラマダンを迎えることは難しいでしょう。私たちは何も悪いことをしていないのに、商品が入ってきません...」

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