セネガルでM痘(エムポックス)感染者確認=保健省
M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
感染者のサンプル(World-Health-Organization).jpg)
アフリカ西部・セネガルの保険当局は先週入国した外国人男性がM痘(エムポックス)に感染していることを確認したと明らかにした。現地メディアが25日に報じた。
それによると、この男性は西アフリカ出身で、医療機関に入院中。隔離措置を取っており、容体は安定しているという。
保健省は声明で、「国内でM痘の患者が確認されたのは今年初であり、25人が監視対象となっている」と述べた。
M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。
死亡率は地域の医療体制によって異なるが、概ね1~3%ほど。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。空気感染を起こした事例は確認されていない。
地元テレビ局は当局者の話しとして、「この男性と接触した25人はいずれも陰性であることが確認され、医療機関で経過観察を受けている」と報じた。
その後、保健省は25日午後に声明を出し、「新たな感染者は確認されておらず、医療機関が25人の経過観察を続けている」と明らかにした。
世界保健機関(WHO)は24年8月、コンゴ民主共和国を含むアフリカ中央部と西部でM痘感染者が急増していることを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。
アフリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、コンゴ、シエラレオネ、ウガンダ、ブルンジなどで現在も感染者がされている。