◎カザマンス民主勢力運動(MFDC)は武器を捨て、この地域の治安を回復するために活動すると誓った。
セネガル政府は4日、南部カザマンスの反政府勢力と和平協定を締結したと発表した。
カザマンス民主勢力運動(MFDC)は武器を捨て、この地域の治安を回復するために活動すると誓った。
報道によると、MFDCのリーダー、マッキー・サル(Macky Sall)大統領、ギニアビサウの大統領が協定に署名した。
サル大統領はカザマンスの治安回復を政権公約のひとつに掲げている。ただし、MFDCは内部対立で分裂状態にあり、平和を確立するにはもう少し時間がかかるかもしれない。
ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)の議長として式典に参加したギニアビサウのエンバロ(Umaro Sissoco Embalo)大統領は記者団に対し、「私たちは平和を探求する取り組みを開始する」と語った。
またエンバロ氏は、ECOWASが和平協定の保証人になるとし、当事者に協定を遵守するよう求めた。セネガル政府によると、協定文書は非公開で、当分の間、機密文書として扱われる。
サル大統領は4日遅くのツイートでMFDCの武装解除を歓迎し、カザマンスの永続的な平和を確立するための努力を続けていくと約束した。またエンバロ氏の仲介にも謝意を示した。
MFDCは1982年から政府に対する攻撃を開始し、数千人の死者を出している。セネガル軍は昨年1月に取り締まりを強化していた。
MFDCの生業は木材や大麻の密売で、ガンビアやギニアビサウでも取引を行っていたと伝えられている。
カザマンスは数世紀にわたってポルトガルの支配下に置かれ、1888年にフランスに割譲。1960年の独立時にセネガルに統合された。